2009年11月11日

あおり文句は不倫の蜜戯”/藍川京『花雫』

“黒い絽の帯をといて着物とひらくと
「うち、怖い・・・怖いわ」
七恵はいやいやをして胸元で手を交差させ体をかばった。
「ここまで来て嫌とはいわせない。いやなら力ずくで抱く。着物が台無しになったとしてもだ。」
きっぱり言うと、七恵は肩を大きく喘がせた---”

(本編より抜粋)


花雫 (ジョイ・ノベルス)

花雫 (ジョイ・ノベルス)

  • 作者: 藍川 京
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




これは短編集で全部で9話いりです。

冒頭の抜粋は3話目の「花雫」から。

登場人物は「人妻・七恵」「旅行者・門脇」のみ。
この2人が京都のあるお寺で知り合うところから話が始まります。

すべてとても短いお話なのでストーリー、というより主人公2人の心の交わり方の描写が細やかでむずむずきました。


藍川京のお話は
着物を粋に着こなした女性が必ずでてきます。
私は残念ながらあまり知識が無いのですが、着物の着付け、色あわせに詳しい人なら「ああ!」っていう描写が何度もあるので、別の意味でも面白いのではないでしょうか。


藍川京は女流作家。
女性の描く濡れ場ってやっぱり男性作家が書くよりも
私にはしっくりときますね、やっぱり。

ちなみに記事タイトルの「ふりんのみつぎ」というのは
本の内表紙にあおり文句として書いてあったんだけどすごい表現だと思いません? 
しかもこの本は近所の図書館で借りてきたんですよ? いや、ホントですよ(笑)


タグ:不倫
posted by Youko at 21:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 藍川京  (小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。